就職できなかった学生の行動上の特徴は「就活のスタートが遅い」、「自分の意見や考えを上手く表現できない」、「何をしていいかわからない」、「エントリーシートが書けない」などの理由で、就職活動の当初からつまずく学生が多い。最近は特にインターネットでの就活が主流を占めるため、それに心理的圧力を感じる学生が多く、そうした学生に限って大学の支援を活用しないために孤立化し、就活を途中でやめたり、最初から断念してしまう学生も少なくないという。
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未就職卒業者を多く出す大学はむしろ就職支援体制が整備され、教職員も就職支援に熱心なのだが、これらの大学では「学生の質のベースが低いことが問題なのです。つまり育ちが遅く、人間関係を作る能力も弱い、自分から積極的に動けない、まだ生徒のような学生が多いから、就職準備も不十分なまま就活の時期を迎え、エントリーシートや面接官の前で立ちすくんでしまうのです」(統括研究員)大学進学率は一九九四年には30%を超え、二〇〇二年に40%、二〇〇九年から50%超になっている。一九八五年の四年制大学は四六〇校、九五年は五六五校だったのが、今や七八〇校近い。大学進学率の驚異的な伸長につれ、大学と学生数はまさにバブリーに増加した。一方、少子化や大学数の増大に伴い、定員割れで四割近い大学が赤字に陥っており、そうした大学は学力にこだわらないAO・推薦など特別枠を増やして学生集めに走っている。かつてなら大学生になれない人も、親が大卒だから、周りのみんなも行くからなんとなく大学に進学した、という学生も数多く存在するわけだ。学力不安を抱える学生には入学前から補習授業を行うなどしているが、基礎学力のない学生の急増にいまや目をつぶることもできない状況になっている。かくして企業の厳選採用からはじかれる学生が増大している。